製品に最適なラベルを選ぶためには、表面基材・粘着剤・セパレーターの3つを理解することが大切です。
このページでは、それぞれの特徴と選び方のポイントをわかりやすくまとめています。
シール・ラベルは 3つの要素で構成される
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ラベルは次の要素で成り立っています。
この3つの組み合わせによって、見た目・耐久性・貼り付け適性などが決まります。 |
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1. 表面基材の選びかた
ラベルの“見た目”と“用途”を決める重要な要素です。
● 紙系
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上質紙:コスト重視。一般的な表示ラベルに。
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アート紙・コート紙:印刷がきれい。食品・日用品など幅広く使用。
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和紙・特殊紙:高級感演出。酒類・化粧品・ギフト用に最適。
● フィルム系
- ユポ:一般用途白フィルム。 化粧品・冷蔵品に最適。
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PET:耐熱・耐水・耐久性がさらに高い。工業用途にも。
- PP:コスト重視。化粧品・冷蔵品に最適。
選ぶポイント
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見た目の美しさ・質感のイメージ
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耐水・耐熱・耐薬品の必要性
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コストとのバランス
- 印刷方式(業務用印刷機/インクジェット/レーザー)
2. 粘着剤(糊)の選びかた
貼り付ける対象(被着体)の表面の状態を考慮するのがポイントです。
● 一般強粘着
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常温での一般用途に最適
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段ボール・プラ容器・紙箱など幅広く使用
● 強粘着
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粗面やPEなど低表面エネルギー素材に適合
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PE容器 / 凹凸面 / 冷蔵・冷凍用途
- 工場ラインや屋外での長期使用
● 再剥離
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剥がしたい用途
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家電ラベル/PETボトルなどリサイクル容器
● 冷食用
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冷凍食品・冷蔵飲料
選ぶポイント
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貼る素材(ガラス/紙/PE/凹凸面)
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使用温度(冷凍・室温・高温)
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剥がす必要の有無
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使用期間(短期/長期)
3. セパレーター(剥離紙)の選びかた
貼付け時の作業性に関わる部分です。
● 上質紙
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一般的。コストバランスに優れる
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手貼りとの相性がよい
● グラシン紙
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一般的。コストバランスに優れる
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自動貼付機との相性がよい
選ぶポイント
- 手貼りか自動貼り
- 仕上げがシート状/ロール状
三要素を組み合わせた最適な選択例
● 大ロット食品パッケージ(冷蔵)
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表面基材:アート・ミラー
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粘着剤:冷食対応
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セパレーター:グラシン紙
● 大ロット日本酒・ワインなどの高級ラベル
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表面基材:和紙・特殊紙
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粘着剤:強粘着または一般粘着
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セパレーター:グラシン紙
● 小ロット工業用途(耐候・耐薬品)
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表面基材:PETフィルム
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粘着剤:強粘着タイプ
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セパレーター:上質紙
ラベル選びで迷ったら
製品の用途や環境によって最適な組み合わせは変わります。
・表面の質感イメージは
・貼り付ける対象は何か
・どんな環境で使うか
・どれくらいの期間使うか
この4点を整理するだけで、最適なラベルが見つかりやすくなります。

